川沿いに訪れる、夏と秋のあわい 風景 X Facebook はてブ Pocket LINE コピー 2025.08.30 川沿いを歩いていると、草むらの奥から虫の声がこぼれてきた。まだ昼の暑さを引きずった空気の中で、その音だけがひと足早く秋を告げている。 水面には夏の名残の光がゆらいでいて、風が吹くと、葉の影が静かに揺れる。季節が交わる瞬間は、決して派手ではない。けれど、心の奥にふと染みこんでくる。 足を止めて耳を澄ませば、ただそこにある時間が、自分をやわらかく包んでくれるようだった。 これいいのTOP