夏の午後、雲を見上げて

風景

山の稜線の向こう側から、もくもくと湧き上がる大きな入道雲。
ふと足を止めて、見上げるその姿に、思わず「夏だなあ」と心の中でつぶやきます。
どこまでも澄んだ青空に、真っ白な雲が浮かぶ光景は、子どもの頃から変わらない夏の風物詩です。

入道雲は、まるで山の向こうで眠っていた巨人が、のっそりと起き上がったような迫力。
陽射しは強いけれど、雲の影がほんのりと地面を冷やしてくれる。
そのコントラストが、夏らしいメリハリのある空気を作り出しています。

二枚目の写真では、手前に細い植物のシルエット。
風に揺れるその姿と、背後にそびえる雲とのバランスが、とても詩的です。
自然の中で過ごすひとときは、なんでもないようで、かけがえのないものだと感じます。

静かな山裾には蝉の声。
少し汗ばむ額を、そよぐ風がなでていきます。
何も考えずに空を見上げていると、忙しい日常も、遠い出来事のように思えてきました。

夏の午後、ほんの少し立ち止まって空を見上げる。
それだけで、心がすっと軽くなり、「また明日も頑張ろう」と前向きな気持ちが湧いてくるのです。

季節のうつろいの中で、ふとした風景が心を癒してくれる。
そんな時間を、これからも大切にしていきたいと思いました。

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